soragoto’s blog

20180101〜 浅慮なつぶやき 愚痴の倉庫

皇道感想2

 

それから、スザクに対する印象も少し変わりました。

土の味でスザクがルルーシュの頭を踏みつけるところ、劇場の音響が素晴らし過ぎてTVシリーズ版よりもかなり痛そうに感じました。何故だか今までスザクは手加減してくれてると思い込んでいましたが、そんなことない!かなり痛い!それとも本当の本気出したらあんなもんじゃ済まないのか…叛道ラストでの「ユフィの騎士として…」ってこれなのか?と不安に思いましたが、踏みつけ終了したらスザクの毒気がすっかり抜けましたね。

TV版スザクはルルーシュを許せない感情が強すぎて頑なでしたが、劇場版スザクは許したいキッカケが欲しくてルルと会ったように思います(労わりと友愛で心を開いた王蟲のようだよ、暴走止めたね!)。物事の順序や過程を大事にするスザクらしさも出てますし、自分のことだけでなく視界を拡げてユフィの遺志も念頭においているのではないかと想像できます。劇場版ルルもゼロであることを打ち明けるつもりだったことを話したり、TVよりも比較的素直にスザクに助けを求めてて、2人とも互いを信じたい気持ち多めな印象でした。

にしてもスザクとルルさん、シャルル達を葬って直ぐに騎士と君主になることが当然の会話になってるの気が早いというかなんていうかビックリでござるよ、勝手にやっておれよ!そんな2人も好きだけど!

 な!シーツーもそう思うでしょ!

 


そして、スザクがルルーシュを許したい気持ちが前提にある皇道だと、スザクにとってのゼロレクイエムへに向かうエネルギーは何処から来るのだろうと思います。TVシリーズ版だともっと混沌とした思考感情、せめぎ合いの落とし所に突き進む先がゼロレクイエムに感じましたが、皇道ではスザクがひたすらにルルーシュの願いを遂げさせようとしてますね。辛くなかったかなあ…スザク。でもゼロを本当の正義の味方にしようって約束しちゃったから…。ここはねえ、また考える…

 


で、もう一つ。TV版ではあったルルーシュの台詞「我が絶望に敵うものがいるなら」が無くなっているんですよね。劇場版の彼は絶望していないのだろうか。まあ、絶望してたら反逆という形で前には進めないのでルルーシュにはそれが相応しいです。人の足を止めるのは絶望ではなく諦め、人の足を進めるのは希望ではなく意思って、昔読んだ漫画で言ってたもん。ルルーシュとナナリーの絶望はスザクが預かってくれているのですよね。

 


叛道は新規場面や作画も多かったのであまり意識してなかったですが、今回の皇道は新規作画等が少ない分、楽曲変更や楽曲の入るタイミングの違いでTVシリーズとはこんなにも印象が変わるのだなとあらためて感じたしだいです(とは言っても私が比べる対象はブルレイ版なのですが)

特にゼロレクイエムに関してはブルレイ版よりもライトになった気がします。ライトと言ったら語弊があるかな、TVシリーズではあれが終着点なわけですが皇道においては通過地点といった印象で、真のラストはエンディングテーマと彼の表情につきるのです