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蒔いた種を刈り取った
と言っていいんだろうな「復活のルルーシュ」
タイトルはルルーシュと銘打ってますが、いやこれ主人公はしーつーですよね
しーつーがギアスという種を蒔いてルルーシュという果実をもぎ取る話でした、なんか怖い!!
ここから先はつらつらと、そんな冗長な感想です。
彼女はしっかりファムファタルしてました。男を破滅させる女。皮肉でなくお見事!と言っていいかもしれない。
復活したルルーシュの言動は、あれ?別人じゃん?と思いました。でもね、私って、ついつい忘れがちになるんですが、前に私は結論出したじゃないか、劇場版はTVシリーズとは別世界だって。だから劇場版のキャラは「全て」別人なんだ。それを思い出さなきゃな。
当然、しーつーもTVシリーズの彼女とは別人です。ファムファタルって他の女から見てもなかなか嫌な存在だと思うんですがTVシリーズの彼女は私の頭ん中ではまだ可愛げがありました。それは「共犯者」という立ち位置があったからで。
しかし、劇場版のしーつーは違います。
隙あらば女性としての狡さみたいなものを出してくる。
そして、無印1話のように幼い頃のルルーシュ達の姿を見てないから彼らの絆や想いの強さを知らない。マオの件で後悔した経験が無い。ルルーシュを愛して苦しむシャーリーを知らない。
だからしーつーもスザクやナナリー、シャーリーに対する情は薄い。目的のためなら何でも誰でも手段として使える。
おまけに彼女のギアスは愛されること。あれ?これTVシリーズのみ設定かな?まあこれが無くとも長い長い時を生きてる彼女にとって人の心を操るのも容易いことでしょう。
疑うことを知らないシャーリーならしーつーの願いを簡単に引き受けてくれるかもしれない。
劇場版のルルーシュだってTVシリーズ版シャーリーからのような愛情は知らないから、必然的にしーつーの存在がずっと大きくなりますよね。
ゼロレクイエムだって上手く使って、良い道具にできました。(コード継承には一度死ぬことが必要ならばですが)自らの手を汚さずともスザクが替わりに導いてくれますし。
舞台は移って復活後
ルルーシュを甲斐甲斐しく世話する姿はマオ編を思い起こさせます。でもね、しーつーはそれをルルーシュの妹と親友には全く伝えません。まあ、ルルーシュのあんな中途半端な状態見せられん!と言うのもあるかもしれないですね。だいたい、介護者と要介護者が一対一で隠れ住みながら移動するってムリありますよ。ここはしーつー無茶してるなあと思いますし、歪んだ愛情を感じますね。でも抜け殻のようなルルーシュ君は懐いてくれてるようなので達成感はあったのではないでしょうか。
そしてついに、実はなります。ルルーシュの意識の目覚めです。しかも彼女のピンチを助け「ただいま」と1番目に言ってくれるんですよ。なんて王子様的展開なんだ。
ここまできてあれだな。復活て、しーつーのために全てが動いているかのようですね。
あとは、実が熟すのを注意深く待つだけです。
いかに自分がルルーシュを待ち望み必要としているか機を逃さずうったえる。自分の励ましで好いた男の仕事が成功するって充実感あるのでしょうね。
そうそう、女友達からの視線だって忘れていません。カレンからの遠回しな励ましも得られたことですし足場固めも万全かも。
ナナリーもスザクも自らの役目のために動けない。ルルーシュだって逃げ場は無いのです。
はい、いよいよ最後、間違えちゃいけないとこです。
ここは男に追ってきてもらわきゃいけません。カレンはいい時間稼ぎ役でした。
やりとりの会話もルルーシュの耳に届いたかもしれません。
そして罠にかかるルルーシュ君!いや、もぎ取られる果実だ。
あんた素直だねえ。。
まあ、全て理解していて付いていくんだと思いますけど。
その先に待っているのは恐らく人としてではない生なのですが。ルルーシュは死で償わせてはもらえないようですね。
それにしても
私は劇場版3部作をとおしてルルーシュとスザクの2人の少年の物語を観ているつもりでしたが、水面下でしっかり画策している女の怖さを観せられていたのかな。
愛を求め続けた彼女はついに勝者となったのです。行動の先には結果がある。
以上、しーつーの言動とシャーリーの扱いから考えてみた感想でした。よ。