soragoto’s blog

20180101〜 浅慮なつぶやき 愚痴の倉庫

黒いアルビオンの小説、まだ前半なんですけどね。

 


個人的に皇道におけるしーつーとシャーリーのこと以上に衝撃を受けた内容。

私の中のこれまでのゼロレクイエムの受け止め方がまるきり変わる。

 


ゼロレクイエムとは、ルルーシュとスザクが己の罪と罰について向かい合い、2人は同等な立ち位置で共犯的に最後まで世界を騙しながら贖いになった…のが私の脳内理解だったのですが、この物語は違いますね。2人は同等の立ち位置じゃない。

いや、もともと同等じゃなかったかもしれない。でもルルーシュはスザクにそう思わせたかったろうし、スザクもそれを知りながらもルルーシュの意思を汲み取り、そのように、つまり枢木スザクとしての個人を捨てゼロを全うすることに全力を傾けたろう、と思うのです。しーつーはその見届け人。

 


この小説のスザクはふりきってるというか己れの罪とは少し距離を置いてる気がする。それは世界をゼロとして背負ううえでの強かさなのかもしれないが。ナナリーは…なんだろう、元の守られる少女に戻ってしまったかのようだ。ダモクレスでの強さはどこに行ったかな?そして2人の間にはわだかまりも無さそうな雰囲気。時間が解決する思いはあるとしても。2年、経ってないんだよね。

 


つまりはルルーシュは持って行ってしまったのではないか。スザクとナナリーの背負うべき荷も。全て持って行ってしまったよ。そこはイカンだろ、と思う。人の罪まで持っていったら聖人化されてしまう。

 


皇道公開の際に。監督さんがルルーシュを称えてくれと言った意味が少しわかった気がする。バランスかな。同等では無くなった2人の間のバランス調整としてかもしれない。

藤堂さんに対し全然隠さない感じでスザクとして接してるんだもの。スザクの周囲には助けてくれる人がたぶん多く存在している。でもルルーシュは一人で旅立ってしまったよ。

そんなスザクの様子を知ればルルーシュはきっと嬉しく満足するとは思うよ。でもね、スザクがそんな風に周囲の人達と馴染めるなら、私はそもそもゼロレクイエム無くても大丈夫だったのではないかな?と思う気持ちも大きくなるよ。死を選ぶ以外の方法もあったのではないか、と。これじゃルルーシュひとりが受けた私刑じゃないか?

 


まあ、今回の小説はまだ前半だから後半読めば印象がまたガラリと変わるかもしれない。そしたらこの感想も黒歴史ね笑

いざとなったらテレビシリーズ本編のみを正史と受けとめることにするから。

 

 

 

復活の映画がある前提での小説だからこういう内容になったのかなあと思う。それからテレビシリーズ最終回後10年という時間。

 


最近のゲームコラボのストーリーもいろんな世界の可能性があることを示唆しているかのようではある。

アキトで言ってた「新しい宇宙」も気になるんだ。